【実例写真あり】鉄筋コンクリートならシロアリは大丈夫?実情を徹底解説

駆除・予防

「鉄筋コンクリート造の建物ならシロアリ被害は大丈夫」 と思っていませんか?

実は、鉄筋コンクリート造でもシロアリ被害にあう可能性があるのです。

この記事を読めば、鉄筋コンクリート造の建物におけるシロアリ被害の実態と、その対策について、疑問を解消することができます。

鉄筋コンクリート造の建物におけるシロアリ被害の可能性

鉄筋コンクリート造の建物は、木造に比べてシロアリ被害に強いということは確かです。

しかし、本当にシロアリ被害の心配はないのでしょうか。

実は、鉄筋コンクリート造であっても、シロアリ被害にあう可能性はゼロではありません。

鉄筋コンクリート造なら安心とは限らない理由

鉄筋コンクリート造の建物でも、シロアリ被害にあう可能性がある理由は、主に次の3つです。

鉄筋コンクリート造の建物は、主要構造部に木材を使用していません。

しかし、内装や設備には木材が使われている場合があり、これらの木材がシロアリの標的となることがあるのです。

特に、築年数が経過した建物では、コンクリートの劣化により、シロアリの侵入経路ができやすくなっている可能性があります。

実際に起きた鉄筋コンクリート造の建物での被害事例

鉄筋コンクリート造の建物におけるシロアリ被害の事例を2つご紹介します。

建物全体の被害

室内の建材を全撤去した事例

鉄筋コンクリート造の建物で、シロアリが基礎の隙間から侵入し、建物内部の木材を食い荒らした事例があります。

この事例では、シロアリが建物の基礎部分にあるわずかな隙間から侵入し、壁の内側や床下など、普段目にしない場所で被害が進行しました。

発見が遅れた結果、建物全体に被害が広がってしまいました。

押入れの木部の被害

別の鉄筋コンクリート造の建物では、湿気がこもりやすい押入れの棚板などの木部がシロアリ被害にあった事例があります。

この事例のように、湿気がこもりやすい場所も、シロアリ被害のリスクが高まります。

マンションにおけるアメリカカンザイシロアリ被害

アメリカカンザイシロアリの被害にあった畳

近年、マンションで増えているのが、アメリカカンザイシロアリによる被害です。

アメリカカンザイシロアリは、従来のシロアリとは異なり、乾燥した木材を好みます。

そのため、鉄筋コンクリート造のマンションでも被害が発生する可能性があるため注意が必要です。

鉄筋コンクリート造の建物でも、油断は禁物です。

シロアリ被害の可能性を理解し、早期発見・早期対策を心がけましょう。

シロアリ被害の兆候と侵入経路

このようなすき間から侵入する

鉄筋コンクリート造の建物でも、シロアリ被害の可能性はゼロではありません。

早期発見と対策のために、見逃せない兆候と侵入経路を把握しておきましょう。

見逃せない初期の兆候

シロアリ被害の初期兆候は、注意深く観察しないと見落としがちです。

しかし、これらの兆候に早く気づけば、被害を最小限に抑えられます。

これらの兆候が見られた場合は、すでにシロアリが建物内に侵入している可能性が高いです。

早急に専門業者に相談することを推奨します。

壁や床に現れる異変

シロアリは、壁や床の内部を移動しながら木材を食害します。

そのため、壁や床に以下のような異変が現れることがあります。

これらの異変は、シロアリ被害だけでなく、建物の老朽化や他の原因によっても起こることがあります。

しかし、複数の異変が同時に見られる場合は、シロアリ被害の可能性を疑いましょう。

鉄筋コンクリート造建物への侵入経路

鉄筋コンクリート造の建物は、木造住宅に比べてシロアリ被害のリスクは低いですが、完全に侵入を防げるわけではありません。

シロアリは、以下のような経路で建物内に侵入します。

鉄筋コンクリート造の建物であっても、シロアリはわずかな隙間から侵入してきます。

日頃から建物の周りの環境を整え、侵入経路となりそうな隙間を塞ぐなどの対策が重要です。

鉄筋コンクリート造建物のシロアリ対策

鉄筋コンクリート造の建物でも、シロアリ対策は必要です。

ここでは、対策について具体的に解説します。

定期的な点検の重要性

鉄筋コンクリート造の建物でも、シロアリ被害の早期発見には定期的な点検が重要です。

専門業者による点検では、床下や壁の内部など、普段目にしない場所を専用の機器を使って詳しく調べます。

例えば、赤外線サーモグラフィーを使って壁内部の温度変化を調べ、シロアリの巣を発見することが可能です。

定期的な点検は、シロアリ被害を未然に防ぐだけでなく、建物の劣化状況を把握し、適切なメンテナンスを行うためにも重要です。

床下環境の改善

鉄筋コンクリート造の建物では、床下の環境がシロアリの繁殖に大きく影響します。

床下の湿度が高いと、シロアリが好む環境になります。

換気口を設置したり、換気扇を回したりして、床下の湿度を60%以下に保つことが大切です。

また、床下に断熱材を入れることで、結露を防ぎ、湿度を下げることが可能です。

床下環境を改善することで、シロアリが住みにくい環境を作れます。

また、カビやダニの発生も抑えられるため、快適な住環境を維持できます。

専門業者による予防措置

鉄筋コンクリート造の建物でも、専門業者による予防措置は効果的です。

専門業者は、建物の構造や周辺環境を調査し、最適な予防措置を提案します。

例えば、土壌処理では、建物の基礎周辺の土壌に薬剤を注入し、シロアリの侵入を防ぎます。

また、木部処理では、建物の木材部分に薬剤を塗布または注入し、シロアリの食害を防ぎます。

専門業者による予防措置は、新築時だけでなく、既存の建物にも有効です。

5年ごとの定期的な予防措置を行うことで、シロアリ被害のリスクを大幅に減らせます。

シロアリ被害と鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造の建物は、木造住宅に比べてシロアリ被害に強いイメージがありますが、実は完全に安心とは言えません。

木造と鉄筋コンクリート造の比較

木造住宅と鉄筋コンクリート造の建物では、シロアリ被害のリスクや被害の程度が異なります。

一般的に、木造住宅は建物全体が木材でできているため、シロアリ被害のリスクが高く、被害の進行も早い傾向があります。

一方、鉄筋コンクリート造の建物は、主要な構造部分が鉄筋とコンクリートでできているため、シロアリ被害のリスクは低いとされています。

しかし、内装材や断熱材、床下の木材などが被害を受ける可能性はあります。

被害発生時の対応とプロセス

もし、鉄筋コンクリート造の建物でシロアリ被害が発見された場合は、以下のプロセスで対応しましょう。

専門業者を選ぶ際は、実績や料金だけでなく、アフターフォローの体制も確認することが大切です。

シロアリの種類と特徴

日本には、主にヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類のシロアリが生息しています。

特に、アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材を好むため、鉄筋コンクリート造のマンションでも被害が発生する可能性があります。

ご自身の家の状況をよく確認し、もし不安な点があれば専門業者に相談することをオススメします。

よくある質問(FAQ)

Q
鉄筋コンクリート造の建物でもシロアリ対策は必要ですか?
A

鉄筋コンクリート造の建物は、木造に比べてシロアリに強いですが、対策は必要です。内装や家具に木材が使われている場合があり、そこから被害にあう可能性があります。

Q
鉄筋コンクリート造の建物でシロアリ被害が起きた事例はありますか?
A

はい、実際に被害事例があります。基礎の隙間からシロアリが侵入し、建物内部の木材が食害された事例や、湿気がこもりやすい押入れの棚板が被害にあった事例があります。

Q
マンションでシロアリ被害が発生することもありますか?
A

はい、マンションでも被害が発生することがあります。特に、アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材を好むため、鉄筋コンクリート造のマンションでも注意が必要です。

Q
鉄筋コンクリート造の建物でシロアリの侵入経路になりやすいのはどこですか?
A

コンクリートの打ち継ぎ目やひび割れ、配管とコンクリートの隙間などが侵入経路になりやすいです。わずかな隙間でもシロアリは侵入するため、注意が必要です。

Q
鉄筋コンクリート造の建物のシロアリ予防策にはどのようなものがありますか?
A

定期的な点検、床下環境の改善、専門業者による予防措置などがあります。特に、専門業者による定期的な点検と予防措置は効果的です。

Q
シロアリ被害を発見した場合、どうすればよいですか?
A

まずは、シロアリ駆除の専門業者に連絡し、現地調査を依頼しましょう。専門業者が被害状況を確認し、適切な駆除方法を提案してくれます。

まとめ

この記事では、鉄筋コンクリート造の建物でもシロアリ被害にあう可能性があることについて解説しました。

鉄筋コンクリート造だからと安心せず、シロアリ被害の早期発見と対策のために、専門業者による定期的な点検をオススメします。

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