シロアリを見つけたら、まずは落ち着いてください。そして、この記事を参考にして、適切な対応をしましょう。
シロアリの被害は、早期発見と適切な対策で最小限に食い止められます。
この記事では、プロの視点から、シロアリの見分け方、初動対応、駆除方法、予防策までを詳しく解説しています。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
シロアリ発見時の初動と完全駆除する方法
シロアリを発見するとあわてて対処してしまいがちですが、シロアリ被害の進行スピードは決して速くないため、まずは落ちついて観察してください。
羽アリの大量発生時の対処法
羽アリが大量発生している場合、すでに家の中にシロアリの巣がある可能性が高いです。
このような状況では、焦らずに適切な対処をすることが重要です。
- 発生源の特定: 羽アリが発生している場所を特定します。
- 窓やドアを閉める: 羽アリが外に逃げたり、新たに侵入したりするのを防ぎます。
- 掃除機で吸い取る: 羽アリを掃除機で吸い取ります。この際、殺虫剤の使用は避けてください。
- 専門業者に連絡: シロアリ駆除の専門業者に連絡し、早急に調査と駆除を依頼します。
羽アリの大量発生は、シロアリ被害が深刻化しているサインです。とはいえ、1日や2日で被害状況が変わるほどのスピードで食害されるわけではありません。
早めに専門業者に相談し、適切な対処をすることで、被害の拡大を防ぎましょう。
専門業者へ相談するメリット
シロアリ駆除は、専門的な知識と技術が必要です。
素人判断で対処すると、かえって被害を拡大させてしまうこともあります。
専門業者に相談することで、次のようなメリットがあります。
メリット | 詳細 |
---|---|
正確な被害状況の把握 | シロアリの種類や被害の程度を正確に診断し、最適な駆除方法を提案してくれる |
確実な駆除 | 専門的な知識と技術、専用の薬剤や機材を用いて、シロアリを確実に駆除してくれる |
再発防止策の提案 | シロアリの再発を防ぐための、具体的な対策をアドバイスしてくれる |
アフターフォローの充実 | 定期点検や保証など、駆除後のサポート体制が整っている |
安全性の確保 | 人やペットに安全な薬剤を使用し、適切な方法で駆除作業を行ってくれる |
シロアリ駆除は、専門業者に依頼することで、確実かつ安全に問題を解決できます。
費用はかかりますが、長期的な視点で見れば、家の資産価値を守ることにつながります。
シロアリ被害の現状と写真撮影の重要性
シロアリ被害は、目に見えない場所で進行することが多いため、発見が遅れがちです。
しかし、放置すると建物の耐久性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
シロアリ被害の初期症状としては、床がきしむ、壁や柱に空洞音がする、蟻道(シロアリが通るトンネル)が見られる、などがあります。
これらの兆候に気づいたら、すぐに被害状況を確認することが大切です。
被害状況を確認する際には、写真撮影が非常に有効です。
写真撮影するメリット | 詳細 |
---|---|
証拠の確保 | 被害状況を客観的に記録し、専門業者に見せることで、正確な診断と見積もりが可能になる |
変化の把握 | 定期的に撮影することで、被害の進行状況を把握できる |
保険請求時の資料 | シロアリ被害が保険の対象となる場合、写真が重要な証拠となる |
シロアリ被害は、早期発見・早期対応が重要です。
普段から家の様子に気を配り、異変を感じたら、すぐに写真撮影をして専門業者に相談しましょう。
シロアリ発見時に役立つ情報源
シロアリに関する情報は、インターネットや書籍など、さまざまな媒体で入手できます。
しかし、情報が多すぎて、どれを参考にすれば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
信頼できる情報源としては、以下のものが挙げられます。
情報源 | 特徴 |
---|---|
公的機関のウェブサイト | シロアリの生態や駆除方法に関する、正確で信頼性の高い情報を提供している |
専門業者のウェブサイト | シロアリ駆除のプロによる、実践的なアドバイスや最新の情報を得られる |
書籍 | シロアリに関する知識を、体系的に学ぶことができる |
消費生活センター | シロアリ駆除に関するトラブルや、業者選びの相談に乗ってくれる |
これらの情報源を参考に、正しい知識を身につけ、シロアリ被害に適切に対処しましょう。
シロアリかどうかの見極め方
シロアリかどうかを見極めることは、家を守る上で非常に重要です。
ここでは、シロアリと他の昆虫との見分け方、シロアリの種類、活動時期と生息場所、そして地域別の発生傾向について解説いたします。
羽アリとクロアリの形態比較

シロアリとクロアリは、特に羽アリの時期によく似ていますが、ポイントを押さえれば区別できます。
項目 | シロアリ (羽アリ) | クロアリ (羽アリ) |
---|---|---|
触覚 | 数珠状でまっすぐ | 「く」の字型 |
胴体 | くびれがなく寸胴 | くびれがある |
翅 | 4枚の翅がほぼ同じ大きさ | 後ろの翅が前翅より小さい |
その他 | 翅が取れやすい、胴体が横から見ると平たい | – |
この表からもわかるように、触覚、胴体、翅の3点を確認することで、シロアリとクロアリを容易に見分けることができます。

特に、シロアリの羽アリは翅が取れやすいため、家の周りに大量の翅が落ちている場合は注意が必要です。
ヤマトシロアリとイエシロアリの特徴
日本で主に家屋に被害をもたらすシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。
これらのシロアリは、生態や被害の傾向が異なります。
項目 | ヤマトシロアリ | イエシロアリ |
---|---|---|
体長 | 3.5~6mm | 4~6.5mm |
羽アリの色 | 黒っぽい | 茶褐色 |
羽アリの飛翔時期 | 4~5月の昼間 (10~12時頃) | 6~7月の夕方から夜 |
兵アリの頭部 | 細長く円筒状 | タマネギ型 |
食害 | 湿った木材 (風呂場、洗面所、台所など) を好む。被害は比較的控えめ。 | 活動範囲が広く、地下道から家屋全体へ広がる。食欲旺盛。 |
生息地 | 北海道の一部を除く全国 | 関東以南の温暖な地域 |
巣の規模 | 1~2万匹程度 | – |
ヤマトシロアリとイエシロアリは、羽アリの色や飛翔時期、兵アリの頭部の形状などで見分けることが可能です。
特に、イエシロアリは活動範囲が広く、家屋全体に被害を及ぼす可能性があるため、早期発見・早期駆除が非常に重要です。
シロアリの活動時期と生息場所
シロアリは、種類によって活動時期や好む場所が異なります。
種類 | 活動時期 | 好む場所 |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 4~5月(羽アリの飛翔時期) | 湿った木材 (風呂場、洗面所、台所など)、水回り |
イエシロアリ | 6~7月(羽アリの飛翔時期) | 湿った木材だけでなく、乾燥した木材も食害。家屋全体に被害が及ぶ可能性がある。 |
共通 | 通年(活動の活発さは種類や気温による) | 太陽光が当たらない暗い場所、風通しが悪く湿度の高い場所 (床下など) |
シロアリは、木材に含まれるセルロースを主な栄養源としています。
そのため、湿った木材を好むヤマトシロアリは、水回りを中心に被害が発生することが多いです。
一方、イエシロアリは乾燥した木材も食害するため、家屋全体に被害が及ぶ可能性があります。
また、シロアリは日光を嫌うため、床下などの暗く湿った場所を好みます。
地域別のシロアリ発生傾向
シロアリの発生傾向は、地域によって異なります。
地域 | 発生しやすいシロアリ | 備考 |
---|---|---|
全国 | ヤマトシロアリ | 北海道の一部を除く |
関東以南 | イエシロアリ | 温暖な地域 |
沿岸部・温暖な地域 | ヤマトシロアリ、イエシロアリともに発生しやすい | – |
一般的に、温暖な地域ほどシロアリが発生しやすく、被害も大きくなる傾向があります。
特に、沿岸部や温暖な地域では、ヤマトシロアリとイエシロアリの両方が発生しやすいため、注意が必要です。
以上、シロアリの見分け方について解説しました。
シロアリは早期発見と適切な対策が重要です。
もし、ご自宅でシロアリらしき虫を見つけたら、専門業者に相談することをおすすめします。
シロアリ発見時の初動対応
シロアリを見つけたら、まずは落ち着くことが大切です。シロアリの被害は、すぐに家が倒壊するほど急速に進むことは稀です。
しかし、放置すると家の木材が食い荒らされ、建物の耐久性が著しく低下する危険な害虫でもあります。
初期段階で適切な対策を講じれば、被害を最小限に食い止めることが可能です。
まずは、シロアリかどうかを見極め、適切な対応をしましょう。
シロアリ発見時のNG行動
シロアリを見つけた時に、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、市販の殺虫剤をむやみに使用することです。
市販の殺虫剤の多くは、シロアリに直接かけることで駆除効果を発揮するタイプです。
しかし、これをシロアリの集団に使用すると、シロアリが警戒して分散し、かえって被害を拡大させる可能性があります。
駆除が困難になるケースもあるため、注意が必要です。
掃除機や粘着テープを使った応急処置
シロアリが少数いる場合は、掃除機で吸い取るのが効果的です。
シロアリは圧力に弱いため、掃除機で吸い取ることで駆除できます。
吸い取った後は、ゴミ袋の中で殺虫スプレーを使用するとより確実です。
また、粘着テープで捕獲することもできます。
ガムテープなどを用意し、シロアリを直接貼り付けて捕獲します。
いずれの場合も、シロアリの死骸は、後で専門業者に見せるために保管しておきましょう。
対処法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
掃除機 | 手軽にシロアリを駆除できる | シロアリの種類や数が分からないと効果が薄い |
粘着テープ | シロアリを確実に捕獲できる | 大量発生している場合は対応しきれない |
これらの応急処置は、あくまで一時的なものです。
シロアリの被害を根本的に解決するためには、専門業者に依頼する必要があります。
被害状況の記録方法
専門業者に依頼する前に、被害状況をできるだけ詳しく記録しておきましょう。
写真や動画を撮影し、以下の情報をメモしておくと、業者とのやり取りがスムーズになります。
- シロアリを発見した日時と場所
- シロアリの種類(可能であれば)
- 被害の程度(木材の損傷具合など)
- その他気づいたこと
特に、羽アリが大量に発生した場合は、発生した時間帯や場所、飛んでいった方向などを記録しておくと、巣の特定に役立つことがあります。
専門業者への連絡手順
被害状況を記録したら、できるだけ早く専門業者に連絡しましょう。
多くの業者は無料で見積もりや調査を行っています。
まずは電話やメールで相談し、現地調査の日時を調整します。
業者を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
実績と信頼性 | 口コミや評判、しろあり防除施工士などの資格の有無を確認する |
見積もり | 複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討する |
アフターフォロー | 保証や定期点検の有無を確認する |
信頼できる業者を見つけるためには、複数の業者を比較検討することが重要です。
私はシロアリ110番とダスキンを比較検討し、最終的にアフターフォローが充実しているダスキンに依頼しました。
プロに依頼するシロアリ駆除

シロアリ駆除は、専門的な知識と技術が必要となるため、プロの業者に依頼するのが一般的です。
しかし、数多くの業者から信頼できる業者を選ぶのは簡単ではありません。
ここでは、業者選びの重要ポイント、複数業者からの見積もり比較検討、アフターフォローと保証の確認、そしてシロアリ駆除業者として有名な「シロアリ110番」と「ダスキン」の特徴を比較し、みなさんの業者選びをサポートします。
シロアリ駆除業者選びの重要ポイント
シロアリ駆除業者選びは、被害の早期解決と再発防止のために非常に重要です。
業者選びを間違えると、駆除が不十分で被害が再発したり、高額な料金を請求されたりする可能性があります。
信頼できる業者を選ぶためには、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
- 実績と信頼性: 創業年数や施工実績、資格の有無(しろあり防除施工士など)を確認します。また、口コミや評判を参考に、実際の利用者の声もチェックしましょう。
- 料金体系: 明確な料金体系であるか、追加料金が発生する場合はどのような場合かを確認します。見積もりは複数の業者から取り、比較検討することが重要です。
- アフターフォロー: 駆除後の保証や定期点検の有無を確認します。保証期間や保証内容は業者によって異なるため、詳細を確認しましょう。
これらのポイントを踏まえ、ご自身の状況や希望に合った業者を選ぶことが大切です。
複数業者からの見積もり比較検討
シロアリ駆除を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
1社だけの見積もりでは、提示された料金が適正かどうか判断できません。
複数の業者から見積もりを取ることで、料金相場を把握し、不当に高額な料金を請求されるリスクを回避できます。
項目 | 確認事項 | 備考 |
---|---|---|
見積もり内容 | 駆除方法、使用薬剤、作業範囲、料金の内訳(薬剤費、作業費、その他費用) | 詳細に記載されているか確認する |
追加料金 | 追加料金が発生する場合の条件、金額 | 事前に確認し、不明な点は質問する |
支払い方法 | 現金払い、クレジットカード払い、分割払いなど | ご自身の都合に合った支払い方法を選択できるか確認する |
キャンセル料 | 作業開始前、作業開始後のキャンセル料 | キャンセルが必要になった場合に備えて確認しておく |
見積もりの有効期限 | 見積もりの有効期限 | 期限切れに注意する |
各社の見積もりを比較検討する際は、料金だけでなく、作業内容や保証内容、担当者の対応なども総合的に判断しましょう。
アフターフォローと保証の確認
シロアリ駆除は、一度の作業で完全に駆除できるとは限りません。
再発のリスクもあるため、アフターフォローや保証が充実している業者を選ぶことが重要です。
業者によっては、駆除後に定期点検を実施したり、再発した場合に無料で再駆除を行うなどの保証を設けています。
アフターフォローの種類 | 内容 |
---|---|
定期点検 | 契約内容に基づき、定期的にシロアリの発生状況を点検する。 |
再発時の無料駆除 | 保証期間内にシロアリが再発した場合、無料で再駆除を行う。 |
被害箇所の修復保証 | シロアリ被害によって発生した建物の損傷を、一定の範囲内で修復する。(保証内容は業者によって異なる) |
損害賠償保証(新築時の場合) | 新築時にシロアリ予防工事を行い、保証期間内にシロアリ被害が発生した場合、損害賠償金(上限あり)が支払われる。(保証内容は業者によって異なる) |
保証期間や保証内容は業者によって異なるため、契約前に必ず確認しましょう。
シロアリ110番とダスキンの特徴比較
シロアリ駆除業者として有名な「シロアリ110番」と「ダスキン」は、それぞれ異なる特徴を持っています。
どちらの業者がご自身に合っているか、以下の比較表を参考に検討してください。
比較項目 | シロアリ110番 | ダスキン |
---|---|---|
料金 | 比較的安い(1㎡あたり1,320円(税込)) | やや高い(1㎡あたり2,475円(税込)) |
対応エリア | 全国対応 | 全国対応 |
実績 | 累計問合せ件数21万件以上 | 50年以上の実績 |
特徴 | 24時間365日受付、最短即日対応、追加料金なし | 徹底した調査、独自の駆除システム、手厚いアフターフォロー |
評価 | ◎ | ◎ |
こんな方におすすめ | とにかく費用を抑えたい、迅速な対応を希望する、追加料金の心配をしたくない | 多少費用がかかっても質の高いサービスを希望する、手厚いアフターフォローを重視する |
どちらの業者も、無料で見積もりや現地調査を行っています。
まずは相談し、ご自身の目でサービス内容や対応を確認することをおすすめします。
シロアリ被害を防ぐ対策
シロアリ被害を防ぐには、日頃からの予防対策が大切です。
シロアリは湿った木材を好むため、特に水回りと床下の点検は重要になります。
以下に、具体的な対策をご紹介します。
定期的な床下と水回りの点検
床下や水回りは、シロアリが好む湿気が多い場所です。
定期的に点検し、異常がないか確認しましょう。
具体的には、年に1回、床下点検口から床下を覗き、水漏れや木材の腐食、蟻道(シロアリが通るトンネル状の道)がないかを目視で確認します。
水回りでは、シンク下や洗面台の下の配管周りに水漏れがないか、床や壁にカビや変色がないかを確認することが大切です。
自分で点検するのが難しい場合は、専門業者に依頼するのもおすすめです。
確認箇所 | 確認内容 | 頻度 |
---|---|---|
床下 | 水漏れ、木材の腐食、蟻道の有無 | 年1回 |
水回り | 配管周りの水漏れ、床や壁のカビや変色 | 月1回 |
もし異常を発見した場合は、早めに専門業者に相談しましょう。
早期発見・早期対応が被害を最小限に抑えるための鍵となります。
湿気対策と換気の徹底
シロアリは湿気を好むため、家全体の湿度管理が重要です。
特に床下は湿気がこもりやすいため、換気を徹底しましょう。
具体的には、換気口が塞がれていないか確認し、床下換気扇を設置することも有効です。
24時間換気システムを導入している住宅では、常に換気システムを稼働させることが大切です。
また、除湿剤を置いたり、除湿機を使用したりすることも、湿気対策として有効です。
家全体の風通しを良くし、湿気を溜めないように心がけましょう。
対策 | 方法 | 頻度 |
---|---|---|
換気 | 換気口の確認、床下換気扇の設置、24時間換気システムの稼働 | 常時 |
除湿 | 除湿剤の設置、除湿機の使用 | 適宜 |
湿気対策を徹底することで、シロアリが住みにくい環境を作ることができます。
木材の防腐処理と防蟻処理
新築時やリフォーム時には、木材に防腐・防蟻処理を施すことで、シロアリ被害を未然に防ぐことができます。
具体的には、木材に防腐剤や防蟻剤を塗布したり、注入したりします。
これらの薬剤は、木材を腐朽菌やシロアリから守る効果があります。
また、防蟻効果のある断熱材を使用することも有効です。
ホームセンターで防蟻剤を購入し、自分でDIYすることもできますが、専門業者に依頼した方がより確実な効果が期待できます。
処理方法 | 内容 | 効果の持続期間 | 備考 |
---|---|---|---|
薬剤塗布 | 木材表面に防腐剤・防蟻剤を塗布 | 約5年 | 比較的簡単だが、表面しか保護できない |
薬剤注入 | 木材内部に防腐剤・防蟻剤を注入 | 約10年 | 効果は高いが、専門的な技術が必要 |
防蟻断熱材 | 防蟻効果のある断熱材を使用 | 建物の寿命まで | 断熱効果も期待できる |
建物の構造材だけでなく、ウッドデッキや外構の木材にも防腐・防蟻処理を施すことをおすすめします。
庭の管理と注意点
庭の環境もシロアリ被害に影響します。
庭に木材や段ボールなどを放置しないように注意しましょう。
シロアリは、庭の木材や段ボールなどをエサにします。
これらのものを放置しておくと、シロアリが繁殖しやすくなり、家屋への侵入リスクが高まります。
庭に不要な木材や段ボールなどを放置せず、定期的に片付けることが大切です。
また、切り株や枯れ木もシロアリの巣になりやすいため、早めに撤去しましょう。
対策 | 方法 | 頻度 |
---|---|---|
不要物の撤去 | 木材、段ボール、新聞紙などを放置しない | 適宜 |
切り株・枯れ木の撤去 | 切り株や枯れ木を放置せず、根元から撤去する | 発見次第 |
庭を清潔に保つことで、シロアリを寄せ付けないようにすることができます。
これらの対策を参考に、シロアリ被害から大切な家を守りましょう。
シロアリに関する情報収集
シロアリは、家屋に深刻な被害をもたらす害虫です。
しかし、早期発見と適切な情報収集により、被害を最小限に抑えられます。
ここでは、シロアリに関する情報を効率的に集める方法をご紹介いたします。
消費生活センターなど相談窓口の活用
シロアリ駆除業者との契約トラブルや、駆除に関する疑問点が生じた場合は、消費生活センターなどの公的機関に相談できます。
相談窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
消費者ホットライン | 188(いやや!) | 原則、平日の9:00〜17:00(年末年始を除く) |
(独)国民生活センター | 03-3446-1623 | 平日10:00〜12:00、13:00〜16:00 |
2023年のデータでは、シロアリ駆除に関する相談件数は全国で約5,000件ありました。
専門家のアドバイスを受けることで、より適切な判断ができます。
シロアリ駆除の費用相場
シロアリ駆除の費用は、被害状況や施工方法、業者によって大きく異なりますが、一般的な相場を把握しておくことは重要です。
業者名 | 坪単価(税込) | 特徴 |
---|---|---|
シロアリ110番 | 4,000円〜 | 全国対応、24時間365日受付 |
ダスキン | 8,000円〜 | 全国対応、無料診断、5年間保証 |
アサンテ | 6,000円〜 | 関東・中部・近畿エリア対応、5年間保証 |
これは2024年5月現在の情報です。
複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較検討することが大切です。
DIY駆除のリスク
「自分でシロアリ駆除をしたい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、DIY駆除には、以下のようなリスクがあります。
リスクの内容 | 詳細 |
---|---|
不完全な駆除 | 表面的な駆除にとどまり、根本的な解決にならない場合があります。 |
被害の拡大 | 誤った方法で駆除を行うと、シロアリが分散し、被害が拡大する可能性があります。 |
健康被害 | 使用する薬剤によっては、人体に有害な影響を及ぼす可能性があります。 |
建物の損傷 | 薬剤の誤った使用や、不適切な処置により、建物を傷つける可能性があります。 |
再発のリスク | 専門業者による駆除に比べ、再発のリスクが高くなります。 |
時間と労力の無駄 | 駆除に失敗した場合、結果的に時間と労力を無駄にすることになります。 |
経済的な損失 | 駆除に失敗し、被害が拡大した場合、結果的に費用が高くつく可能性があります。 |
精神的なストレス | 駆除がうまくいかないことによる精神的なストレスを感じる可能性があります。 |
近隣への影響 | 薬剤の使用によっては、近隣住民に迷惑をかける可能性があります。 |
法的な問題 | 薬剤の使用や廃棄方法によっては、法的な問題に発展する可能性があります。 |
シロアリは放置すると、家の基礎部分を食い荒らし、耐震性を著しく低下させます。
安全かつ確実に駆除するためには、専門業者に依頼することをおすすめいたします。
よくある質問(FAQ)
- Qシロアリを見つけたら、殺虫剤をすぐに使っても大丈夫ですか?
- A
いいえ、シロアリを見つけた時に殺虫剤をすぐに使うのは避けてください。殺虫剤を使うと、シロアリが警戒して巣を移動させたり、家の別の場所に分散したりして、被害が広がる可能性があります。まずは、掃除機で吸い取るか、粘着テープで捕まえることをおすすめいたします。
- Qシロアリとクロアリの羽アリは、どうやって見分ければいいですか?
- A
シロアリとクロアリの羽アリは、触覚、胴体、翅の3つのポイントで見分けられます。シロアリの羽アリは触覚が数珠状でまっすぐ、胴体にくびれがなく、4枚の翅がほぼ同じ大きさです。一方、クロアリの羽アリは触覚が「く」の字型で、胴体にくびれがあり、前の翅が後ろの翅より大きいです。これらの特徴を参考に、見分けてみてください。
- Qシロアリの駆除は、専門業者に依頼した方が良いですか?
- A
はい、シロアリの駆除は専門業者に依頼することを強くおすすめします。シロアリ駆除は専門的な知識と技術が必要で、素人判断で対処すると、かえって被害を拡大させる可能性があります。専門業者は、被害状況を正確に診断し、適切な方法で確実に駆除してくれます。また、再発防止策やアフターフォローも充実しているため、安心です。
- Qシロアリの被害に遭いやすいのは、どんな家ですか?
- A
シロアリの被害に遭いやすいのは、湿気が多く、風通しが悪い家です。特に、床下や水回りは湿度が高くなりやすく、シロアリが好む環境です。また、庭に木材や段ボールなどを放置していると、シロアリが寄り付きやすくなります。定期的な点検や湿気対策、庭の整理整頓を心がけることが大切です。
- Qシロアリ駆除業者は、どうやって選べばいいですか?
- A
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、実績と信頼性、料金体系、アフターフォローの3つのポイントを確認しましょう。創業年数や施工実績、資格の有無を確認し、口コミや評判も参考にすると良いでしょう。また、複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することが重要です。保証や定期点検の有無も確認し、ご自身の状況に合った業者を選んでください。
- Qシロアリに関する相談は、どこにすればいいですか?
- A
シロアリに関する相談は、消費生活センターなどの公的機関や、シロアリ駆除業者にできます。消費生活センターでは、シロアリ駆除に関するトラブルや業者選びの相談に乗ってくれます。また、多くのシロアリ駆除業者は無料で見積もりや調査を行っていますので、気軽に相談してみることをおすすめします。
まとめ
この記事は、シロアリを見つけたときの正しい対処法と、確実な駆除方法について詳しく解説したものです。
シロアリ被害は早期発見と適切な対応が重要であり、専門業者の力を借りることが最善の解決策となります。
- シロアリとクロアリの見分け方:
- シロアリの羽アリは触覚が数珠状でまっすぐ
- 胴体にくびれがなく、4枚の羽がほぼ同じ大きさ
- シロアリ発見時の初動対応:
- 殺虫剤の使用はNG
- 掃除機や粘着テープでの応急処置
- 被害状況の写真撮影と記録
- プロの業者選び:
- 実績、料金、アフターフォローを比較検討
- 複数の業者から見積もりを取る
シロアリ被害の不安を解消し、確実な駆除を行うためには、専門業者への相談が最も効果的です。
まずは、無料相談や見積もりを利用して、ご自宅の状況を確認してみましょう。
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